文庫本サイズ 144ページ
ふたばZINEフェスにて販売した『書評集を書評する』
書評とは、作家が他者の本についてコメントした文章です。作家の読み方や感じ方、考え方がわかります。本の世界へのインストラクターです。
それをまとめた書評集を読むと、読み手は一挙まとめて本について知ることができます。
それでは、書評集を複数冊言及した本を読めば、本の知識は累乗するように増えるのではないでしょうか?
書評集を15冊選び、それぞれを起点として、哲学、小説、詩、歴史、教育、写真と戦争などについて書いています。
厳密には書評集そのものを書評しているというより、そこから連想、拡散していくような本です。
書評集は、本のガイドブックですが、書評集を書評する本は、さらにその階層が深くなるだろうという目論見です。
本が本を呼ぶ、という体験のきっかけにぜひ。
【書評集一覧】
川上弘美『大好きな本』
加藤陽子『歴史の本棚』
須賀敦子『須賀敦子全集第四巻』
中井久夫『私の「本の世界」』
古井由吉『書く、読む、生きる』
若松英輔『読書のちから』
堀江敏幸『傍らにいた人』
山本貴光『投壜通信』
山口尚『哲学トレーニングブック』
保坂和志『言葉の外へ』
平野啓一郎『考える葦』
乗代雄介『掠れうる星たちの実験』
穂村弘『これから泳ぎにいきませんか』
岸本佐知子『わからない』
池澤夏樹『嵐の夜の読書』